手をかける介護が、いい介護だと思っていませんか?
介助方法が不適切(過介助・不足)だと、利用者様の能力が最大限発揮できません。
活動に対する利用者様の不安や意欲低下が、不必要な廃用症候群の誘発や介助量の増加
を招く悪循環に陥っていることがあります。
適切な介助は、利用者様の改善を促します。適切な介助や環境整備・福祉用具などの工
夫をすることによって、生活の活動範囲を広げることができます。
見守るのは、高度な介護技術です
利用者様が椅子から立ち上がる時、介護職員は介助の手を差し出すのを我慢します。
それは、利用者様の力で椅子から立ち上がれるようになってもらいたいからです。
自力では立ち上がれない時には、最小限の介助を行います。
次はできるように。
私たちは、利用者様が出来るようになったことを共に喜ぶ介護を目指しています。
認知症症状の進行を予防するためのコグニサイズや回想法も実施しています。
コグニサイズとは?Cognicise
矢持医院では認知症の方向けにコグニサイズを実施しています。
コグニサイズとは国立長寿医療研究センターが開発した運動と認知課題(計算、しりとりなど)を組み合わせた、認知症予防を目的とした取り組みの総称を表した造語です。
英語のcognition (認知) とexercise (運動) を組み合わせてcognicise(コグニサイズ)と言います。
Cognitionは脳に認知的な負荷がかかるような各種の認知課題が該当し、Exerciseは各種の運動課題が該当します。
運動の種類によってコグニステップ、コグニダンス、コグニウォーキング、コグニバイクなど、多様な類似語があります。
コグニサイズは、これらを含んだ総称としています。
回想法
回想法は、高齢者を対象とする心理療法として、米国の精神科医バトラーによって
提唱されて以来、多くの分野でその応用が研究されてきました。
回想は、大脳皮質全体の約3割を占める前頭前野の血流量を増加させ、孤独感の解消や意欲の改善、
記憶の維持といった効果が期待できるといわれています。
認知症高齢者に対するリハビリテーションの分野においては、認知症高齢者の行動・心理症状(BPSD)
の進行予防・改善に効果があり、誤嚥や転倒など、日常生活に支障をきたす恐れのある薬物療法のみに
頼らない療法として、多くの医療機関・施設等で導入されています